日常着物を始めたい方へ!「知識ゼロからの着物と暮らす入門」完全レビュー【石橋富士子著】

レビュー

着物を日常的に着てみたいけれど、何から始めればいいかわからない。そんな方におすすめなのが「知識ゼロからの 着物と暮らす 入門」(石橋富士子著)です。

教科書的な堅い内容ではなく、実生活で使える着物のアイデアが満載の一冊です。

「知識ゼロからの着物と暮らす入門」基本情報

著者について:石橋富士子(ぺたこ)さん

石橋富士子さんは「ぺたこ」の愛称で親しまれる着物愛好家。ブログでも着物に関する実践的な情報を発信されています。

本書の特徴

  • 対象読者:日常着物を始めたい初心者
  • 内容:実践的なアイデア中心
  • 特色:手作り小物やリメイク術も豊富
  • アプローチ:教科書的ではなく、生活密着型
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

知識ゼロからの着物と暮らす入門 [ 石橋富士子 ]
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日常着物を始めたい方にこの本をおすすめする5つの理由

1. 基礎知識は最小限、実用アイデアが豊富

一般的な着物本と違い、堅苦しい基礎知識は最小限に抑え、日常で本当に使える情報に特化しています。

2. 着物を長く愛用するためのお直しヒント

着物の魅力である「長く着られる」という特性を活かすため、お直しやメンテナンスのコツが詳しく解説されています。

3. 手作り小物のアイデアが満載

手作りできる小物例:

  • 足袋の作り方
  • 帯枕・帯板
  • 半幅帯から帯留
  • かんざし

4. 身近なアイテムの活用術

スカーフや紐を帯揚げや帯締めとして使う代替アイデアなど、コストを抑えて着物を楽しむ方法が紹介されています。

5. リサイクル着物愛好家にも対応

インターネットオークションやアンティークショップの活用法も含まれており、リサイクル着物を愛用する方にも参考になります。

実際に読んで分かった!実用的なアイデア詳細レビュー

季節限定の着物を楽しむ「通な楽しみ方」

本書では、八重桜柄の着物を例に、季節限定の着物の楽しみ方について言及されています。

ポイント:

  • 短期間しか着られない着物の価値
  • 季節感を大切にする着物文化の理解
  • 「その季節だけ」を楽しむ心構え

着物上級者ほど、こうした季節限定の楽しみ方を理解しており、初心者にとっても参考になる視点です。

見えないおしゃれ「自分だけの楽しみ」

カーテン地で作る肌着類

本書で特に印象的なのが「見えない楽しみ」という考え方です。

  • カーテン地で作った襦袢や裾除け
  • 自分にしか分からないこだわり
  • 着物を着る楽しみの増加

このアイデアは手作り好きな方には特に刺さる内容で、着物ライフをより豊かにするヒントになりますよね。

革新的アイデア「なんちゃって帯」

読んだときに、すごい!と思ったのが「なんちゃって帯」のアイデアです。

なんちゃって帯とは:

  • 羽織を着る際に前面しか見えないことを利用
  • 前だけの帯を作って装着
  • 時短と実用性を兼ね備えたアイデア

メリット:

  • 帯結びの時間短縮
  • 帯が緩む心配がない
  • どんな布でも活用可能
  • 旅行時に大活躍

ただし、正式な場では使用できないため、カジュアルな場面限定のアイデアです。

憧れの夏着物スタイル

「白系着物の夏美人」というフレーズが印象的で、夏着物への憧れを掻き立てる内容も含まれています。

本書のメリット・デメリット詳細分析

メリット

1. 実用性の高さ

  • 日常生活で本当に使えるアイデア
  • コストを抑えて着物を楽しむ方法
  • 手作りによる個性的なアイテム作成

2. 心理的ハードルの軽減

  • 着物への気持ち的なハードルを下げる
  • 経済的な負担軽減のアイデア
  • 完璧でなくても楽しめる着物観

3. 創造性を刺激する内容

  • 手作りが好きな方には特に魅力的
  • アレンジの幅が広がるアイデア
  • 読んでいて楽しい内容

デメリット

1. 着付けの解説が不十分 着付け初心者には解説が物足りない可能性があります。

補完方法:

  • YouTubeの着付け動画と併用
  • 着付け教室での学習を推奨
  • 他の着付け専門書との併読

2. 基礎知識が少ない 着物の基本的な知識を体系的に学びたい方には不向きです。

どんな人におすすめ?

  • 日常的に着物を着てみたい初心者
  • 手作りやDIYが好きな方
  • リサイクル着物を活用したい方
  • 着物にかける費用を抑えたい方
  • 創意工夫を楽しめる方

まとめ:日常着物を楽しく始めたい人は一読の価値あり

「知識ゼロからの着物と暮らす入門」は、着物を特別なものから日常のアイテムへと変えてくれる実用的なアイデアがたくさん掲載されています。

もっと気軽に着物を楽しみたい方には特におすすめの一冊です。

着物を「着るもの」としてではなく「暮らしと共にあるもの」として捉え直すきっかけを与えてくれた、新鮮な視点を与えてくれた本でした。


この記事は実際に書籍を購入・読了したレビューです。日常着物を始めたい方の参考になれば幸いです。

こちらの本は、日常的に着物を着たい方におすすめ

教科書的な本とは違い、基礎知識に関する部分は最小限におされられている印象です。

それよりも、日常的に着物を着るために役に立つアイデアや、お気に入りの着物を長く着るためのアイデアなどが紹介されています。

着物の良さと言えば、工夫次第で、着物を長く愛用することができること。

着物を長く着るために、お直しをする際のヒントも書かれています。

また、小物類の手作りのアイデアも多数紹介されていて、特におもしろいと思ったのが、足袋!

ブログでも紹介されているようですが、なかなか難しそうです。

他にも、帯枕や帯板、半幅帯から帯留、かんざしなど、幅広く紹介されています。

小物の代替アイデアとして、スカーフや紐を帯揚げ、帯締めとして使う方法も。

着物を楽しむアイデアって、本当に色々なところに転がっているんだなと思わされます。

インターネットのオークションや、アンティークショップについても触れてあるので、リサイクル着物民の方(もちろん私も!)は、きっと親近感を感じるのはないでしょうか。

1点だけ、着付けについてもイラスト付きで解説がありますが、着付けを習ったことのない方には少し物足りないかもしれません。

YouTubeなどで着付け動画を合わせて参考にされるとよさそうです。

個人的気になったポイント

通な楽しみ方

「着物の枚数も増えた今では、その季節だけの着物に袖を通すのが楽しみになり、こういう出番の少ない着物もいいなと思えるようになりました。」

八重桜が描かれた着物を購入したあと、春先にしか着られないことを知ってがっかりされた、というエピソードに続く一文です。

着物の柄によっては、限定された期間しか着用できない(とされている)ものもありますよね。

以前、知り合いの方と一緒に呉服屋さんへ行ったときのこと。

クリーニングに出した着物を引き取りに行くとのことだったので、同行しました。

その着物に描かれていたのは、枝付きの写実的な桜柄。

「こういう柄は本当に短い期間しか着られないんですよ。だから○○さんのような通な方しか着ないんです。」

そう店員さんから言われたことが印象に残っています。

ほんのひと時だけの着物を楽しむ。憧れます。

自分だけの楽しみ

「カーテン地で作ったじゅばん、裾よけ。見えない楽しみです。」

祖母の着物関係の品の中に、手作りと思われる肌襦袢がありました。

昔は肌襦袢も自分で作っていたのかな?

肌襦袢は難しそうですが、裾除けならミシンで作ることができそうです。

自分にしかわからないアイテムですが、可愛い布で作れば、また着物を着る楽しみが増えそうですね。

憧れの夏着物

「印象的な人。白系着物の夏美人」

想像しただけで素敵。間違いありません。

いつか実現したいです。

見える部分だけの帯?

「なんちゃって帯」

これを見た時は「なんというアイデア!」と思わず膝を打ちたくなりました。

羽織を着るとき、帯は前面しか見えないため、前だけの帯を作って装着するというアイデアです。本の中では具体的な作り方も紹介されています。

私はあまり羽織を持っていないので(道行率が高め)まだ実行したことはありませんが、すごくいいアイデアだなと思います。

まず、帯にかける時間が短縮できますよね。帯が緩くて落ちてくる心配もいりません。

面積が小さいので、どんな布でも活用できます。本当にアレンジし放題!

もちろん正式な場では絶対にできませが、一人で出かけるときや友人と会うだけの時は大活躍しそうです。

着物で旅行に行くときなんかも大活躍しそうですよね~。

まとめ

日々の生活の中で、いかに着物を楽しむか、という点に主眼が置かれている本だと思います。

こちらの本を読めば、着物へのハードル(気持ち的にも経済的にも)がかなり下がるのではないでしょうか。

また、手作りが好きな方や、日常的なアイテムを着物のコーディネートに取り入れたいという方にも、参考になるアイデアがたくさん詰まっていて、読んでいて楽しい本だと思います。

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