英検1級に独学で挑戦|不合格でも受けてよかったと感じた5つの理由

英語学習

はじめに

「英検1級を受験したけれど不合格…」そんな私が、それでも「受けてよかった!」と感じた理由を、5つの観点からまとめてみました。

独学で挑戦した簡単な記録とともに、これから英検1級にチャレンジしようとしている方に、リアルな声を届けできたらと思います。

これから英検1級受験を検討している方や、独学での挑戦を考えている方の参考になれば幸いです。

英検1級受験を決意した理由と独学での準備

なぜ英検1級を受験しようと思ったのか

英検1級受験を決意したきっかけは2つあります。まず、今までの自分の努力を形にしたいと思ったこと。

私にはキャリアも趣味も、「これだけは」という誇れるものが一つもありません。せめて、細々と続けてきた英語だけは、何かしらの形で成果を残したいと思いました。

もう一つは、苦手なアウトプット(書く・話す)の力を身に付けるため

TOEICのスコアが伸びても、「でも話せない」というコンプレックスがいつもありました。話せないだけでなく、英作文自体が苦手なのです。このコンプレックスを克服する手段の一つとして、英検1級の受験を選びました。

受験歴

これまで3回申し込み歴がありますが、そのうち2回は受験しません。

単語が難しすぎて挫折したのです。なので実際に受験をしたのは今回が2回目となります。

ちなみに前回は、単語の暗記で手一杯(しかもその単語もろくに覚えられないという始末・・・。)だったので、ほぼ対策ができない状態での受験でした。

きちんと勉強した上での受験は今回が初めてです。

独学の理由とメリット

英検1級の受験準備を独学で行うことにした理由は以下の通りです。

  • 費用面での負担軽減: 英語スクールや予備校に通うコストを抑えられる
  • 自分のペースで学習: 仕事や家庭との両立がしやすい
  • 学習方法の自由度: 自分に合った教材や勉強法を選択できる

実際に行った勉強内容と時間の内訳

独学での英検1級受験準備は、思った以上に大変でした。

やはり1級なだけあって、教材自体の難易度も高く、想像以上に時間がかかりました。

勉強内容としては、単語帳40.5時間、長文対策22時間、リスニング対策16.5時間、英作文対策48時間、要約対策3時間でした。

ただ、今回の受験勉強では、自律的な学習習慣を身につける絶好の機会となりました。

英検1級受験当日の感想と結果

今回のスコアと合格までの差

今回の結果は、2007点、合格まであと21点という結果でした。

各パートであと10点ずつ得点できれば合格できるくらいですね。

筆記試験の手応えと反省点

今回、勉強時間のほとんどを単語の暗記に費やしただけあり、語彙のパートは8割取れました。ここが報われたのは本当に嬉しかったですね。

単語の暗記は一番簡単に対策できて、かつ得点もとりやすいので、最低限ここだけは対策しておいた方が良いと思いました。

長文読解は、やっぱり難しかったです。個人的に苦手な古代系のテーマが出されており、ほとんど当てずっぽうでマークしてしまいました。

色々な内容の文章に触れて、どのテーマでも苦手意識なく読めるようにならなければ、と実感しました。

リスニングの難しさと対策不足

全体的に、ぼんやりとしか理解できませんでした。

時々、英語が音楽のように流れてしまうことがあるので、きちんと単語や流れを把握しなければと思っています。

ライティング試験の実情と学び

聞いてください。

英作文に関しては、全く勉強の成果を感じることなく本番を迎えました。というか、今回の合格は諦めていたので、英作文パートは捨てておりました。(だって、要約対策3時間しかしてないの、もう無理だと思って。)

迎えた本番、エッセイにかけた時間、40分、要約にかけた時間、10分。

エッセイに時間がかかることを想定して、読解問題は速読スピードで終わらせたのです。(だからけっこうボロボロだった。)

勉強当初は、エッセイに1時間以上かかっていたので、一応は成長していますが、それでも目標の25分では達成できず。

「当日どうにかなったりして」なんて願っていましたが、練習でできないことは本番でもできないことを思い知りました。

要約に関しては、本当に時間がなくて、投げ槍もいいところ。最後に文字数を数えたら全然足りてなくて、ちょっと笑ってしまいました。

不合格でも英検1級を受けてよかったと思える5つの理由

語彙力が向上する楽しさを知った

英検1級対策において、単語の暗記は本当に大変でした。「こんな高度な単語なんか知らなくてもやっていけるはず。絶対普通は使わないでしょ!」とまで思っていました。

が、実際に暗記してみると、普通に使われていることに気が付き始めました。

意外だったのが比較的コメディ系のドラマにも、単語帳で覚えた単語が出てきたこと。

また、英字新聞(Japan Times alpha)を読むスピードが上がったことも実感しています。

苦痛だった単語の暗記が、楽しいと思えるようになったのは、英語学習において大きな進歩です。

勉強習慣が定着した

英検を受験してから時間が経ちますが、英語の勉強習慣は続いています。

勉強する習慣が定着してきたのは、嬉しい変化です。

社会問題への興味が芽生えた

エッセイ対策にあたり、ChatGPTを使って、出題と添削をしてもらいました。

出題されそうなテーマを作成してもらい、そのテーマに沿ってエッセイを書く、という作業をしたのですが、このテーマもまた難しい。

普段から何も考えていない私は、まずテーマに対しての意見を考えることに時間がかかっていました。時に単語の意味を調べたり、どんな意見があるのかを調べたり。

こういうきっかけがないと、なかなか社会問題について考えることがないので、英検の勉強を通して、社会問題への意識を高めることができたのは予想外の副産物でした。

「苦手」に対する意識が変化した

今回初めて、とっても苦手な分野、エッセイ対策に取り組みました。

具体的には、こちらに掲載されている文例を10題分暗記。

そしてChatGPTを使用しての練習です。

いまだに苦手ではありますが、「全くできない状態」から「最低限のエッセイの型と言い回しが分かる」状態にはなれたはず。(ちなみにエッセイの得点率は7割でした。)

英作文への苦手意識が多少減ったことは、今回の受験勉強から得られて嬉しかったことの一つです。

自分の課題が明確になった

実際に英検を受験してみて、自分の不足している部分やそれに対する対策が具体的にわかったように思います。「なんとなく」の勉強から脱却することは、学習効率が劇的に向上するのでは、と期待しています。

不合格でも前向きな理由

受験で得た経験の価値

英検1級の受験は、結果こそ「不合格」でしたが、勉強を通じて得た経験や気づきは、それ以上に価値のあるものだと感じています。
特に、漠然とした弱点が明確になったこと、勉強の楽しさを知ったことは大きな収穫です。

今回の受験で判明した課題が明確になることで、逆に「どう改善すればよいか」が見えてきました。
これまで何となく勉強していた自分から、「合格に向けての戦略を立てられる自分」になれたことは、受験を通じて得た大きな財産だと思います。

「やってみたからこそ分かったこと」

もし、今回も「全然勉強でいきなかったから…」と受験を見送っていたら、これらの気づきも得られなかったと思います。

完璧に準備できてから挑戦したいという気持ちはもちろん分かります。でも、やってみないと分からないことって本当に多いんですよね。

実際に受けたからこそ、自分のレベルが分かり、現実的な合格ラインが分かり、必要な努力量も体感できました。
もし悩んでいるなら、思い切って一度受けてみる。その行動から得られるものは、決して小さくはないと思います。

まとめ|英検1級受験で得た学びを、次の挑戦へ

英検1級は挑戦する価値がある

英検1級は、本当に難しい試験だと思います。でも、その分、挑戦するだけでも、得られるものが確実にあると私は感じました。

英語力の向上はもちろんですが、私の場合、学習習慣の改善や、社会への関心、苦手分野への突破口など、英語以外の成長もたくさんありました。

合格できなかった残念さもありますが、「受けてよかった」と心から思える試験でした。

独学での挑戦を考えている人へメッセージ

英検1級の受験は、すごく大きな壁だとと感じる方も多いと思います。でも、私自身がそうであったように、独学でも確実に成長できるし、前に進めます

情報収集や学習のサポートには、ChatGPTのようなAIを活用するのもおすすめですし、自分のペースで、自分らしい勉強法を探る楽しさもあると思います。

合格までの道のりは一筋縄ではいかないかもしれませんが、「不合格=失敗」ではありません。
むしろ、その過程で得られる気づきや力は、きっとあなたの人生のどこかで活きてくるはずです。

一歩踏み出すあなたを、心から応援しています。一緒に頑張りましょう!

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