「着物を着たいけれど、着付けが面倒で時間がかかる…」そんな悩みを抱えていませんか?「今日は着物を着るぞ」と思いながらも、複雑な着付け作業を思うと気が重くなってしまいますよね。私もです。
今日は、そんな面倒な気持ちをラクにできる、かもしれない方法をご紹介します。参考になれば嬉しいです。
着付けが面倒と感じる理由とは?
なぜ着付けが面倒に感じるのか
着付けが面倒だと感じる最大の理由は、圧倒的に「時間がかかる」ことではないでしょうか。洋服なら数分で完了する着替えが、着物では30分以上かかることも珍しくありません。
私が特に面倒に感じるポイントは以下の点です。
ヘアセットの時間
着物に合うヘアスタイルを作るのは、意外と時間がかかります。慣れないうちは何度もやり直すことになることも。
補正から帯結びまでの複雑な工程
着物の着付けは多くの工程があります。補正、長襦袢、着物の裾合わせ、衿元調整、そして帯結びまで。着崩れ防止を考えると、ある程度の丁寧さも必要ですよね。
完璧を求めてしまう心理
着物は美しく着たいという気持ちから、つい完璧を求めがち。小さなシワや着崩れが気になって、何度も直してしまい、結果的に時間がかかってしまう。これはあるあるだと思います。
ヘアセット
私はそもそもヘアアレンジが得意なタイプではありません。
会社員時代はほぼ毎日一つ結び、たまにハーフアップをするレベルです。
その私がこれまで試したヘアセット時間短縮法をご紹介してみましょう。
ハーフアップやポニーテールにしてみる
SNSでも見かけるスタイルです。これは合う合わないがあるような気がします。(私は合わないと感じました。)
髪を短く切る
切ってしまえばアレンジ自体不要。肩につかない長さのボブにしました。これは好みによりますね。
つけ毛を付ける
知り合いの方が使っていた手法です。すごくなじんでいて可愛かったです。ただ、私はお金をケチって通と半端なものを購入してしまったので、活用できずにお蔵入りです。
ヘアアレンジを固定化してひたすら練習
最終的に落ち着いた方法がこれです。
「結局自分でヘアアレンジをするんかい」という声が聞こえてきそうですね。
その通りです。
アレンジの仕方は、YouTubeにもたくさん動画があるので困ることはありません。
私もそれなりの数の動画を見てきました。
ボブ用、ミディアム用、そしてロング用。
動画はたくさんあるし、動画を見るだけだとできそうな気がするのに、実際に上手にできたアレンジはほとんどありません。
毛が収納できなくてはみ出たり、逆にボリュームが少なくてスカスカだったり・・・。
アレンジは下手なくせに、仕上がりに妙なこだわりがあるので、なおさら選択肢が狭まっていしまって・・・。
そういうわけで、結局、二パターンに落ち着きました。
ミディアム向けの方におすすめなのはこちら。三つ編みさえできれば、本当に簡単です。
今はロングで毛の処理が難しくなったので、ただのお団子に落ち着いています。
本当は和髪を作れるようになりたいのだけど・・・遠い目
着付け時間を半分にする考え方
譲れないポイントを明確にする
「着付けに時間がかかる」と感じる方は、まず譲れないポイントを決めましょう。すべてを完璧にしようとすると時間がかかるし終わりが見えません。重要な部分に集中することが大切。
絶対に手を抜けない箇所(個人的考え)
- 補正(体型を美しく見せる基本)
- 襦袢の衿元(着物の衿元に直結)
- 着物の裾線(歩きやすさに影響)
ある程度妥協できる箇所(個人的考え)
- シワ(動く以上シワができるのは当たり前)
- おはしょりの微調整(帯で隠れる部分)
時短着付けの具体的手順(私の場合)
さて、着付けですが、個人的に補正は欠かせないのでここは省略しません。
次に襦袢。半襦袢の方が楽なので半襦袢を導入します。
襦袢の衿元が決まらないと、着物の衿元に響くので、襦袢の衿元はきっちりと決めます。
そして長着を着ます。ここは、ただただ、急ぎます。丁寧に、でも急ぎます。
特に裾は、何度もやり直すと時間がかかるので、一発で決められるよう集中しましょう。
衿は、襦袢の衿が決まっていればおのずと決まります。
胸紐を締めたら手早くしわ取り。目立つ皺は伸ばしますが、神経質にはならない程度に。
帯の種類や締め方によっては、後ろのおはしょりが見えてしまうので、ぐちゃぐちゃにならない程度に整えます。
帯結びが面倒?半幅帯で解決する時短着付け
半幅帯が時短着付けの救世主
時短に最適なのは間違いなく、半幅帯!
※作り帯は使用したことがないので省きます。
ひとつだけでもいいのでアレンジを覚えておくと時短につながります。
カルタ結びで5分完成
ちなみに私はカルタ結び一本です。これが無難で簡単。本当に簡単。5分もかかりません。
ただ、お尻のカバーができないのでその点だけ注意が必要です。後ろのおはしょりが乱れていると見えてしまうため、ある程度整えておきましょう。
帯締めでアレンジを楽しむ
半幅帯にも帯揚げや帯締めを使用してOK。シンプルな結び方でも、帯締めや帯揚げを使の色や素材を変えることで印象が変わります。面倒な手間をかけずに、おしゃれを楽しめるのでいいですよね。
面倒な着付けを習慣化するマインドセット
完璧を求めない着付けのススメ
着付けが面倒に感じる人の多くは、完璧を求めすぎているのではないでしょうか。100点満点を目指すのではなく、70点でも十分だという気持ちが大切です。ちなみに、着付けの先生でも、「いつも完ぺきな着付けはできない」とおっしゃっていました。
また、「○分で終わらせる」という強い決意も重要です。時間制限を設けて気合をいれることは、意外にも時間短縮につながります。(これは本当)
着物を着る楽しさを再発見
面倒だった着付け作業も、慣れてくると楽しい時間に変わります。自分なりの時短テクニックを見つけて、着物ライフを楽しんでください。
時間がかかることを前提に、ゆったりとした気持ちで取り組むことももちろんありです。急いでイライラするより、着物を着る時間そのものを楽しむ気持ちが大切です。
まとめ:着付けが面倒でも、工夫次第で着物は楽しめる
ご紹介したものの中で、一つでも参考になるものがあれば嬉しいです。なにより、完璧を求めず、自分なりの方法を見つけることが着物を楽しむ気持ちが一番大切かなと思います。
一緒に楽しい着物生活を始めましょう!