「徳を積む」って本当に意味があるの?
「徳を積む」ってたまに耳にすることがありますが、正直なところ「それって意味あるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
私も時々そんな風に思っていました。でも今は、答えは間違いなくイエスだと確信しています。
なぜそう思うようになったのか?それは、ある友人を見て「徳を積むって本当にあるんだな」と実感する出来事があったからです。
今日はそのエピソードを通して、徳を積むことの本当の意味や、なぜ善行が巡り巡って自分に返ってくるのかについて共有できたらと思います。
職場で出会った「徳の高い」友人の話
その方をAさんとします。Aさんとは職場を通じて知り合いました。
とにかく優しくて穏やかで、ユーモアもあって、これまで出会った中で一番性格が良い方なんです。
もう知り合って3年は経ちますが、本当に変わらずずっと良い方でいらっしゃいます。
(ちなみに同性です。)
在職中は、いろいろな愚痴を聞いてもらったり、面白話で一緒に爆笑したり、とにかくAさんの存在に支えられました。
こういう方って、実際に職場にいると本当にありがたい存在ですよね。
仕事のストレスも、Aさんがいるだけで本当に軽くなっていたような気がします。
理不尽な「契約終了」
そんなAさんですが、少し前に理不尽にも契約が切られてしまいました。
Aさんは誰からも好かれるような癒しオーラをまとっていて、仕事ももちろんしっかりされていました。人間としても本当にきちんとしている方なのです。
途中から仕事量が倍増するといったこともあり、私だったら音を上げてるかも、というような状況でも、笑顔で毎日を過ごしておられました。
なので、契約が終わったことは、私だけでなく誰もが首をかしげるような出来事だったそうです。
「徳を積む」効果が現実となった瞬間
その後、Aさんは無事に採用が決まり、新しい職場で働いていらっしゃいます。
ここからが「徳を積むって本当にあるんだな」という話です。
新しい職場は、周囲の人も仕事内容も、前に比べると断然良いそう。
ついでに勤務時間も融通が利くようになったらしいのです。
この話を聞いたとき、私は心から思いました。
「そりゃそうだ!こんなに良い方だもの。前より断然良い環境で働けるのは当然だ」
善行を積み重ねてきた人には、きっと良いことが巡ってくる。そう確信していました。
逆に切られてよかった理由
しかも、この話には続きがあるんです。
実はAさん以外にも数名、理不尽に契約を切られた方がおられました。そしてその人たちの後任として新しい人たちが入ったそうなのですが、まあ仕事ができないらしいんです。
教えても覚えてくれないとかで、とにかく前からいる人たちは苦労をしているのだとか。
それを聞いて、より一層「徳を積むって大事」としみじみ感じました。
まさに因果応報。良いことをする人には良いことが、そうでない判断をした組織(というか実際には、とある人物という噂)にはその結果が返ってくる。そんな風に思えてなりませんでした。
「ただ仕事してるだけ」との違いとは?
ここまで読んで、「いやいや、仕事してるだけなら、みんなしてるでしょ」と思われた方、いませんか?
それはそうなんですけど、違うんですよ。
社会に出ると、意外とせこい人っているじゃないですか。例えば、
- 自分にとって利益のある人にだけ気を遣う
- 人から見える部分だけ、綺麗な部分だけ仕事をする
- 忙しくもないのに自分の仕事を人に押し付ける
- 人に迷惑をかけてでも、自分の上司に良い顔を見せようとする
こういう人、職場に一人はいませんか?
本当の「徳を積む」行動とは
でも、Aさんにはそういった嫌な部分が一切ないんです。
声をかけたら、どんなに忙しくても手を止めて笑顔で顔を向けてくれる
自分が気づかないところでたくさんフォローをしてくれているのに、一切表に出さない
私の気の利かなさに、嫌味の一つでも言いたくなるであろうに、逆に「気にしないで」と言ってくれる
陰で支えてくれているのに、それをひけらかすことが全くない。
完璧じゃない人(私)に対しても、決して責めることなく受け入れてくれる。この寛容さは真似したいと思っても、なかなかできることじゃありません。
つまり、見返りを求めることなく周囲に優しくいられる方なんです。
そして、徳を積むってこういうことなんじゃないかと思うんです。表面的な親切ではなく、心からの善意に基づいた行動を積み重ねること。
確信が現実となった瞬間
だからこそ、Aさんの契約終了の話を聞いた時、私は確信していました。
「次の職場は絶対Aさんにとってもっと良い場所のはず」
そして、その確信が現実になりました。ドヤ
ね、徳を積むってちゃんと意味があると思いませんか?
私自身の反省と目標
私はまだまだAさんの足元にも及びません。
損得勘定で考えちゃう時もあるし、余裕がない時はピリピリしてしまうし。人間だから完璧じゃないのはわかっていますが、それを考慮しても未熟すぎる。
思い出した日だけでもいいから、1日1個でも、他者を思いやった行動をしたいと思っています。
そしたら少しは近づけるかな?
「徳を積む」の科学的・心理学的背景
実は、「徳を積む」ことの効果には、心理学的な根拠もあるそうです。
人は無意識に相手の人格や行動パターンを観察しているらしい。継続的に良い行動を取る人は、周りから信頼され、結果的に良い機会に恵まれやすくなるんですって。
また、「返報性の原理」という心理学の法則もあります。
人は良くしてもらうと、相手にも良くしたくなるという心理です。
そう考えると、Aさんのように継続的に周りに良い影響を与える人は、いざという時に多くの人からサポートを受けられるのも自然なことに思えますよね。
職場での「徳を積む」実践方法
さて、ここで、職場で徳を積むなら、ということで少しリストアップしてみました。
- 同僚の話を最後まで聞く:真剣に話を聞いてもらえるって嬉しいですよね
- 困っている人に声をかける:「何か手伝えることありますか?」と一言声をかけてみる
- 感謝を言葉にする:「ありがとう」を意識的に伝える
- 陰で人の良いところを話す:本人がいないところで褒める
自分に無理のない範囲で(見返りがなくても平気なレベルで)続けることができれば、周囲の方への信頼にもつながると思います。
まとめ|徳を積むことの本当の価値
Aさんの体験を通して、私は「徳を積む」ことの意味を理解することができました。
それは単なる道徳的な面だけではなく、自分を好きになるきっかけにもなると思います。
自分自身が心から満足できる生き方ができるようになれば、より一層周囲に親切にできる。
そういったポジティブなサイクルが生まれるのではないでしょうか。
もし今日の話が役に立てていたら嬉しいです。
あなたも今日から、一緒に小さな「徳を積む」行動を始めてみませんか?