自分で着物を着ることができるようになったら、着物を着るのが楽しくなりますよね^^?
「着物を着てお出かけしたい!でもなんとなく外出するのは勇気がいる・・・。」
「日常的に着物が着たいけれど、平日は仕事があるから着る時間が限られている・・・。」
そんな時は、まずはお家で、自分だけで着物を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
私の実体験も含めて、おうち着物アイデアをご紹介いたします。
浴衣をパジャマ代わりにしてみる
着物にはまり始めた当初、私は燃えていました。
「うお~~~~!一刻も早く着物に着慣れたい!こなれ感を!出したい!!!」
「でも分からない!参考にできる人が身近にいない!そうだ!映画で勉強だ!!!」
「着物に着慣れていて年上の女優さんと言えば・・・松たか子さんだ!!!」
ということで映画、「小さいおうち」を見ていたときのことでした。
映画内で浴衣を寝間着にしていた松たか子さんを見て、私も真似をすることにしたのです。
先に結果をお伝えすると、1か月もせずに断念しました。(提案しておいて、ごめんなさい・・・。)
理由としては、寝ているうちにはだけるのが我慢ならなかったから。
「はだけている」という感覚がね~、どうしてもなじまなくって。
やはり私には、小さいころから慣れ親しんだパジャマの方が合っていました。
あくまで私が合わなかっただけで、実際に浴衣をパジャマ代わりにしている友人もいます。
興味がある方はいちどお試ししてみてはいかがでしょうか。
夏の終わりくらいになると、楽天などのセールでお安く入手できます。
長くは続きませんでしたが、お風呂上りに浴衣を着るとき、なんとなく非日常感があってわくわくしましたよ。
部屋着を着物にしてみる
私は家にいる時間も好きなので、「着物を着る=おでかけ」と決めてしまうと、着物を着る機会がぐっと減ってしまいます。
なので、お出かけをしないときでもおうちの中で着物を着たりしていました。
誰かに見られることもないので、着付けがうまくできなくても全く気になりません。
補正は省略する、半襦袢を使用するなど簡易化すれば、意外と時間はかかりません。
家事もするので、おうち用の着物は、正絹であれば汚れてもいいものを、冬の時期はウールの着物を着ていました。帯は半幅帯をちゃっちゃっと結びます。
当時の私は、着物を着ているだけで楽しくて、一人なのに気分がウキウキしていたことを思い出します。
おうち着物にお勧めなアイテム、割烹着
割烹着は、本当に便利です。着物の前面大部分と、なにより袂をカバーしてくれる安心感。
洋服の時も使用するくらい、今ではお気に入りのアイテムとなりました。
私は祖母が持っていた無難な白の割烹着を使っていますが、こんなに可愛い割烹着もあるんですよ。
着物を日常のものとして扱うことのメリット
着物を着た時の所作に慣れる
家事をしていると、歩くのはもちろん、しゃがんだり、腕を上げたり、ただお出かけするだけではあまりしないような、色々な動作をすることになります。
最初は不慣れであっても、だんだんとコツがつかめてくるはずです。
例えば、
・大股で歩くと裾がかなり乱れるな → 少し歩幅を縮めよう
・腕を上げた時、丸出しになるのは少し恥ずかしいかも → 肘は極力下げて、袂を抑えよう
・床のものを拾うとき、腰を折るとお尻がつっぱるな → 上半身は真っすぐの姿勢をキープしたままお尻を落としてしゃがもう
などなど。
ある程度の動きには対応できるようになれば、ぎこちなさも大方解消できると思います。
外出へのハードルが下がる
着物を着て外出するって、最初の頃は勇気がいりますよね。
そもそも着慣れていない上に、少数派だし。
でも、自分の中で着物を「日常的なもの」にしてしまえば、心理的なハードルがぐっと下がります。
「ここぞ」というときにしか着ないもの(=非日常的なもの)は、洋服であれ和服であれ、なんだか緊張してしまいませんか?
であればいっそ、日常的なものにしてしまいましょう。
浴衣を寝間着にしてみたり、着物を部屋着にしてみたり、日常生活に取り入れると、最初は特別な存在だった着物が、いつの間にか慣れ親しんだものへと認識が変わってきます。
私は着物を着始めて、月に2回は着物を着るように意識していました。
その結果、「着物は特別なもの」という認識はかなり薄くなったように思います。
もちろん、今でも着物を着るとわくわく嬉しい気持ちになりますが、それは「着物」を着ているからではなく、「好きなもの」を着ているからです。
当初は「人の目を気にしないようにしよう」と意識していましたが、今となっては本当に気にならなくなりました。
それは着物が日常の一部になったからだと思っています。
まずはお家で着物を楽しむことから。ハードルは低く、低く。
そして、着物を着てお出かけをしたくなったら、ぜひお気に入りの着物を着ておでかけしてみてください。
きっと楽しい思い出ができると思います。