着付け(便利グッズと手結び)

着物

今日は、着付け方法について、昔ながらの手結びか、便利アイテムを使用するかについて書きたいと思います。

着付け教室歴

私は、自装・他装合わせて3つの教室に通いました。

①手軽さ重視の着付け教室

最初に通った教室は、着付けの方法より、安心感を優先して選びました。

一般社団法人が運営しており、金額もお手頃で、販売会等もなかったからです。

着物や小物はすべて私物です。手軽さと楽さ重視で、コーリンベルトと腰ひも、ウエストベルトを使用した着付け方法でした。

私が購入したのは、このように2本に分かれるタイプのものです。


もう4年ほど前の話になるので、はっきり覚えていませんが、伊達締めは、着物にだけ使用していたような気がします。

ここの教室は、あらかじめ講座の回数が決まっており、最後に30分以内の着付けのテストに合格してから卒業。

名古屋帯より先に袋帯を習得する点と、30分以内の着付けがゴールだった点が私には合っていました。

(着付けに時間がかかると、どうしても着物に手が伸びなくなるのですよね・・・)

②手結びの着付け教室

何事も基礎を押さえておきたいと思い、別の先生から手結びの着付け方法を習いました。

長年呉服業界に従事されてきた方だけあって、知識も豊富な先生でした。

タオル補正の作り方もこちらの先生に教わりました。

③他装の着付け教室

着物に関わる仕事がしたいと思い、他装も習い始めました。

個人の先生のお教室だったので、最初の頃はマンツーマンで教えていただきました。

こちらの教室では、手結び+着物にコーリンベルトを使用していました。

主に振袖の着付け、少し訪問着も教わりました。スタッフとして現場に入っていた時期もありましたが、拘束時間が長く、時給換算すると500円程度にしかならなかったため、一旦断念。(平日はフルタイムで働いていたため)

結論

現在は、腰ひもと、着物だけにメッシュのゴム製の伊達締めを使用しています。

・コーリンベルトを使用しなくなった理由

単純にうまく使いこなすことができませんでした。コーリンベルトを使用すると、どうしても衿元がずれてきてしまうんですよ。理由としては、左右同じ高さに装着できていなかったのだと思います。(一方で、他装のときはこの現象は起きませんでした。)

コーリンベルトの使用をやめてからは、衿ずれ問題はなくなりました。相性の問題ですね。

・ウエストベルトを使用しなくなった理由

毎度ゴムの調整が必要なことに気が付いたからです。私は基本的にリサイクル着物を着用しています。そうすると、身幅によって、着物の厚さが変わってしまうのです。例えば、身幅の大きな着物を着ると、下前の余りが左側に溜まります。サイズも様々なので、厚みもその都度変わってきます。そのたびに微調整する手間が生じるのです。また、使用を重ねるごとに、ゴムが伸びてきてしまう可能性もあります。

(当時は教室の先生が、腰に装着している状態で調節をしてくださっていました。自分一人となると少し面倒ではあります。)

ただ、いつもマイサイズをお召の方には発生しない問題かもしれません。

・長襦袢の伊達締めを省いた理由

厳密には、カジュアルな場所に出かける時だけ省いています。単純に苦しさが軽減されるからです。

きっかけは、腰ひも一本で着物を着る、という方法をどこかで目にしたことです。

着物を着て、胸紐を締めたあと、長襦袢につけている胸紐を抜く。帯を締めた後に着物の胸紐を抜く。という方法だったように記憶しています。

上手に引き抜くコツさえつかむことができれば、たしかにいい方法だと思いました。私の場合、着物の胸紐を抜く勇気はなかったので、長襦袢の紐だけ引き抜いた時期がありました。紐が1本ないだけで、ずいぶんと体が楽になった気がしました。

ただ、衿元を崩さずに引き抜くのが私には難しくて、今は長襦袢にも胸紐をつけています。

今よりも着物を日常的に着るようになれば、また胸紐なしに挑戦してみるかもしれません。

少し脱線してしまいましたが、この時に、伊達締めなくても大丈夫だということに気が付き、以来省くことが増えました。

ちなみに、日舞のおさらい会のときや、着崩れたら困るときは伊達締めも使用しています。

久しぶりに使用すると、締め加減がわからなくて少し苦しくなったりしています。反省。

・メッシュ性の伊達締めについて

手持ちの浴衣用の伊達締めを使用してみたところ、苦しくない!さらにはきちんと固定してくれるので、基本的にこれを使用しています。ゴムなので装着も楽ですし、伸びますからね。

他装着付けの練習用に、このような伊達締めを使っていましたが、時間の経過とともにウレタン部分がぽろぽろと落ちるようになってしまいました。


正絹の伊達締めは、さほど高くもないので、まずは試してみるのがおすすめです。

着付けてもらうときの注意点

他装の着付けを習っていた時、何度か現場に入らせていただきました。その時に思ったことなのですが、着付けをしてもらうときは、最低、腰ひも5本と伊達締め2本(正絹でもウレタンでも)は持参した方が良いです。

というもの、一度、紐の代わりにウエストベルトを持ってこられた方がいらっしゃいました。先生たちはそもそもウエストベルトをご存じなかったため、「これは何?どうやって使うの?」とちょっとした会議が開かれていました。

偶然私が知っていたので、「私、できます!」と名乗りをあげ、意気揚々と対応。特に年配の方たちにはまだメジャーとはいえないアイテムのようです。

最後に

着物の着付け方も本当にたくさんありますよね。

上述したとおり、3名の先生はそれぞれ違う方法でした。

ネットやYouTubeで検索をすると、色々な方が便利な方法を発信されています。

決まりはないと思うので、試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけていきたいですよね。

まさに着物沼。

これからもどんどん沼にはまっていきたいと思います。

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