概要
今回ご紹介するのは、「日々きもの 小紋・紬・ゆかたを楽しむ基本辞典 着物屋くるり著」です。
こちら、小紋好きの私としては見逃せないと思い、見つけてすぐに手に取った1冊です。
タイトルの通り、普段着物がメインの本です。
普段着物が中心とはいえ、着物や帯の種類、格などに関する基本的な情報も掲載されています。
半衿等の小物から草履まで網羅されていて、薄い本なのに情報満載。
着物屋さんが書かれているので、ルール的な部分でも安心感がありますね。
コーディネートの考え方も載っているので勉強になります。
また、帯揚げや帯締め、足袋などの小物に関しても、それぞれ特徴別に紹介されています。
帯揚げであれば、絞り、無地、染め分け、など。
同じ着物を使っての比較写真があるため、イメージがしやすいです。
(例えば、同じ着物に、白足袋、色付きレース足袋、柄足袋を合わせた比較した写真。)
さらに、着付けのコツ(体型や年代別など)や着崩れたときの直し方も掲載されています。
こういった個人に合わせた着付けのポイントを知ることができるのは本当にありがたいです。
個人的気になったポイント
小紋を長く着るには
「花柄小紋は、全体の色数が控えめなものを選べば長く着こなせる1枚に。」
20代の終わりころから着物に夢中になり、今は30代の半ばになりました。
当初購入した、色柄がたくさん入った小紋たちも、いつまで着られるだろうかと最近考えています。
いまだに小紋が好きな私。これからは、いかに長い期間愛用できるかを考えながら選びたいと思っています。
紬の魅力
「着る人になじみ、帯次第で印象を変えられるのが紬です。お気に入りが一枚あれば、年代を超えて活躍します。」
本には同じ着物で2パターン(若々しい、大人っぽい)のコーディネートが紹介されています。
著作権的に心配なため、写真は掲載しませんが、帯と小物でガラリと雰囲気が違います。
小紋と違って、着物自体がシンプルなので、より違いが分かりやすいのでしょうね。
実は、紬はあまり着ることがなく、1枚しか持っていません。
ですが、帯や小物を変えて、数年、いや数十年かけて楽しむのも素敵だな~と感じています。
次に誂えるとしたら、紬の着物にしようかな。
意外な組み合わせ?
「大島紬はしわになりにくく、旅には頼もしい一枚。兵児帯をふんわりと結んで軽やかな着こなしで。」
大島紬は多少の雨にも強いですし、なにより軽いので、一枚あると心強い存在です。
大島紬に兵児帯の組み合わせは目からうろこでしたが、軽い着物+軽い帯・・・楽な着心地であることは疑いようがありません。
コーディネートのタイトルは「家族でドライブ旅行」と記載されていますが、まさに旅行にぴったりな組み合わせですね。
私も真似したい!
お気に入りコーディネート
著作権が気になるので写真は掲載せず、文での説明となります。
「冴えた茄子紺の色無地に浅黄色の染め帯で(略)山吹色の絞りの帯揚を効かせて(略)」
モダンでかっこいいコーディネート。紺系に山吹色が映えていてすごく素敵。
私には絶対思いつかない組み合わせだけど、いつか挑戦したい組み合わせ。
まとめ
普段着物に特化されたコーディネートがたくさん掲載されているので、手持ちの着物を当てはめて考えやすいと思います。
また、比較写真も豊富で違いがわかりやすいです。
例えば、帯締めの色を、着物の地の濃い色から選ぶか、柄の色から選ぶかでどれくらい印象が変わるか、写真があるので一目でわかります。
普段着物が多い方、コーディネートにお悩みの方におすすめです。